ウサギのおなかが大きく腫れている(腹腔内膿瘍)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意ください。)

 

 

 

 

ウサギのおなかの中(腹腔内)に膿の塊(膿瘍)が形成され、徐々に巨大化することがしばしば見られます。

病変の発生初期には症状はあまり見られませんが、膿瘍が巨大化するにつれて元気や食欲の低下がみられ、痩せ細っていくことが多いです。

その発生原因はいくつかのパターンに分けられますが、虫垂炎や過去の消化管穿孔が原因となっていることが多いと考えられます。

治療には外科的治療が必要ですが、しばしば完全切除が難しくことから継続的な内科的治療を併せて実施していくことが大切です。

 

ウサギの腹腔内に発生した巨大な膿瘍切除の術中写真。

完全切除した腹腔内膿瘍。