ハリネズミの元気がない(白血病・リンパ腫)
ハリネズミは腫瘍性疾患の発生率が非常に高い動物です。
特に、リンパ腫や白血病といった造血器系腫瘍はよく見られる疾患です。
治療に関して、理論上は抗がん剤投与が望ましいと考えられますが、現在のところその有効性や投与リスクに関して明確な科学的な根拠はなく、治療法は確立されていません。
白血病やステージⅤリンパ腫では、血液検査において血液中に腫瘍細胞の出現が確認されます。

ハリネズミの血液中に見られた腫瘍細胞(好酸球性白血病)。

リンパ腫のハリネズミの血液中に見られた腫瘍細胞(リンパ腫ステージⅤ)。
当院の研究では、このような白血病のハリネズミの生存期間は、残念ながら非常に短く予後がとても悪いことがわかっています。
