ヒョウモントカゲモドキが急に元気がなくなった、全体的に白くなった(卵巣捻転)

(本稿には手術写真があります。苦手な方はご注意下さい)

 

 

 

 

 

ヒョウモントカゲモドキの女の子はしばしば発情して無精卵を産みますが、卵を産まずに長期間発情しているというケースもよく見られます。

通常この期間には食事をとらなくなり、発情中は卵巣が発達して大きくなっています。

ヒョウモントカゲモドキでは、このように発達した卵巣がねじれておなかの中で大量出血を生じる卵巣捻転という病気の発生がしばしば認められます。

卵巣捻転が発生した場合には、急速な出血によって低血圧性ショックが急激に起こり、しばしば急死することもあります。

本人の状態が可能であれば、手術によって卵巣の摘出を実施することが必要となります。

 

卵巣捻転のヒョウモントカゲモドキの手術写真。卵巣の周囲に大量の出血が見られ、大きく腫れています。

 

摘出された卵巣です。幸い、術後の経過は大変良好で、速やかに回復が見られました。