ウサギが急にじっとして元気がない(肝葉捻転)
(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意下さい。)
ウサギの肝葉捻転は、近年その報告例が非常に増えてきた疾患で、急性に肝臓の一部(肝葉)がねじれることで強い痛みを伴った食欲不振や元気の消失を生じる病気です。
血液検査や画像検査では非常に特徴的な所見が現れるので、「ウサちゃんの肝臓が悪い」という診断を受けた場合には必ず肝葉捻転の発生の有無をチェックする必要があるでしょう。
一般的な治療として、ねじれた肝葉の外科的切除が行われます。

肝葉捻転のウサギの手術写真。手前の正常な肝葉に比べて、奥のねじれた肝葉は暗い赤色になっています。

外科的な摘出を行う場合には、できるだけ早期の手術が望ましいでしょう。
